風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その240)

『過去に起こったことの評価を現代的価値観において行うのは、あらゆる面において現代が一番優れていると思っている証拠だ』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 工芸品の素晴らしさは技術ではなく、それを作り上げた職人の心の在り方だと思う。(挨拶)


 『にらぎ鬼王丸』(原作:荒仁/作画:坂本眞一)の最終巻を読了。
 1巻からずっと読んでいたのだけれど、途中で(というより最後の最後で)掲載誌が変わり、最終巻の発刊が遅れていたため、すでに発売されていたことに気付かず、1ヶ月も経ってから購入。
 科学的に見ると無茶なことばかりの漫画ですけど、いろいろな職人が出てきて、それぞれの生き方を見せてくれる良作です。


 実のところ風鈴製作者は日本刀が大好きです。なんかこう書くとアブナイ人みたいですけど、あれほど作り込まれ練磨された道具もなかなか無いと思います。“砥ぎ”ひとつとっても容易に真似は出来ません。(どう作り込まれているのかは、日本刀に関して解説しているサイトがいくらでもあります)。


 現代科学を用いれば古来より伝わる名刀を遥かに凌ぐ刀剣も製作可能なのは明らかでしょうが、それを人の手で直に作り出した、という工程とその在り方が素晴らしいのです。