風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その49)

『誰かがやってくれるからいいや、と思っている人は、誰もやってくれなかったら自分でやるのだろうか?』


※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 『てんとう虫のサンバ』という曲があります。結婚式等で頻繁に歌われるアレです。
 アレの歌詞って――


1.あなたと私が 夢の国
  森の小さな教会で 結婚式を挙げました
  照れてるあなたに 虫たちが
  接吻(クチヅケ)せよと はやしたて
  そっとあなたは くれました

  赤青黄色の 衣装を着けた
  てんとう虫が しゃしゃり出て
  サンバに合わせて 踊りだす
  愛する二人に 鳥たちも
  赤いリボンの花かごと
  愛の接吻くれました


2.今日は楽しい夢の国
  森のお祭り舞踏会 白いドレスで出かけます
  幸せ誓った お祝いに
  森の可愛い虫たちが
  楽器を持って 集まった

  赤青黄色の 衣装を着けた
  てんとう虫が しゃしゃり出て
  サンバに合わせて 踊りだす
  まあるいまあるい お月様
  愛の光りで微笑んで
  森の月夜は更(フ)けました

  赤青黄色の 衣装を着けた
  てんとう虫が しゃしゃり出て
  サンバに合わせて 踊りだす
  まあるいまあるい お月様
  愛の光りで微笑んで
  森の月夜は更けました


――というものなのですが、コレってなにかおかしくありませんか?


 1、まず何故に“あなたと私”はわざわざ森の教会で結婚せにゃならないのか?
 2、次に何故他に人間は出てこないのか?
 3、そして何故森の中だというのに“虫”と“鳥”しか出てこないのか?もっと色々いてもおかしくないのでは?


 風鈴製作者が思うに、“あなたと私”が人間であるというのが前提ですが、この二人は誰にも祝福されない間柄だったのではないでしょうか。この線で考えれば上記の1と2は解決します。
 では3の“虫”と“鳥”とはなんなのか?
 あまり健全な考え方とは言えないとは思うのですが、つまりこの二人は獣(魚類・両生類・爬虫類・哺乳類)にすら祝福を倦厭されるほどの関係なのではないでしょうか。生物学的に見て“虫”は植物とバクテリア・ウイルス系に次ぐくらい人間とはかけ離れていますし、“鳥”も、現在でこそ恐竜から進化したという説が有力ですが、この曲がつくられた当時は特定の説が定まっていなかったはずです。そして両者には“空を飛べる”共通項があります。空とは地を這う生き物にとっては空という異界を行く“異質なモノ”です。故に、決して祝福されない二人を祝福する役に選ばれたのではないでしょうか。


 ――――だからなんだって言うんだ?なんでもありません。いつもの戯言です。