風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(8年目その4)

『賠償請求は民事でやれ? だったら何で刑事で情状酌量とかあるのさ?』


 僕は悪くない。(挨拶)


 こんにちは。逆境にヘラヘラ笑い出す、荒ぶる過負荷・風鈴製作者です。――――うん、これは恥ずかしい挨拶ですね、よく分かります。
 11月に『今秋は暖かい』なんて言っていたら、12月は実に冬らしい冬に。寒いのは好きなので、個人的にはこれで良いのだが、東京電力では一時電力供給が危うくなったりしたみたい。もちろんその日に予想していた電気使用量を大きく上回ったため、供給が間に合わなくなりそうだった、というのが正しい表現で、電力の供給限界を超えそうだった、という意味ではない。報道記事はもう少し正確な表現を心掛けたほうが良いと思う(が、どう読み取るかは読み手に任せますというスタンスなのだろう、きっと)。
 冬コミケには、当然、参加してきたのだが、まあこれといって異常はなく、予定では最後になるだろう『夢の中へ』を聞いて、周囲を見回して探し物をしてきた。ちょっと気になったことでは、3日目の列待機中に、東5トイレにノロウイルス罹患者らしい人物が吐いている、という情報が流れてきたことか。インフルエンザもそうだけど、疾く帰れ。
 そんなことよりも、今回は前代未聞の出来事があった。無論、“喪服の死神”(失笑)の件だが、コミケ開催中に誰もいない空間があるというのは極めて異様な光景だ。それだけでも言い知れない感情が沸いてくるが、反省会によると、無人のスペースにイタズラの手紙を置いた不届き者がいたようだ。愚かで暇な人間もいるものである。
 言うまでもないが自称・喪服の死神は現状で脅迫・威力営業妨害・殺人未遂を犯している(上智大に部外者が入り込んだのは不法侵入になるのだろうか?)。2chなんかで本人らしい人物がいろいろ動機やらを書き込んでいるようだが、どんな理由があろうと罪は罪だ。自分に正当性があり、何らかの被害を受けたというのなら、裁判を起こせばよい。たまにこういう労力の向けどころを誤っている犯罪者がいるが、多くの場合、それじゃ感情的に許せなかった、とかどうとか捕まってから供述したり、そんな風に自称・識者が犯人を擁護したりする。理解に苦しむ。この国は法治国家であり、犯罪の罪を量る上では、感情よりも法が優先されるのは当たり前なのだが。それが嫌だったら、出奔して無法地帯にでも行くしかない。すぐに身包み剥がされて殺されるだろうけど。


 よく言われる話だが、加害者の気持ちが考慮されるなら、被害者の気持ちはどうなるのか。その辺りのバランスが取れていないように思う。今回、コミケ準備会は警察とビッグサイト(=東京都)の極めて強い要請(会場貸さないよ?、という脅迫とも言う)を受けて、サークル参加と本の頒布を見合わせさせられたのだが、警察の介入があるとはいえ、本来、対等であるはずの準備会とビッグサイトの間で、一方的に要求を飲まされるというのは、少しおかしいのではないだろうか。安全の確保が最重要なのは理解できるが、明らかに被害者に鞭打つ行為であることには違いないだろう。実際にどうなっているのかは知らないが、ビッグサイトは準備会に少し返金するくらいが普通なのでは?


※このブログ内に当該事件の焦点になっている作品や作者の名前を記していないのはわざとです。別に贔屓にしている作品ではありませんが、こんなことで悪目立ちさせることもなかろう、と思っているので。