風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(5年目その4)

『小事に拘る人間には2種類ある。単に大事が見えていない者と、やや遠い先の大事を見据えている者だ』


 「そのときはもうこの社会に僕の居場所はなかった。あとはお決まりの非正規雇用の無限ループさ。借金して資格を取ってみても、時給が10円上がっただけだしね。そのことを訴えれば、『自己責任だ』、『努力が足りない』とニートの連中にまで馬鹿にされる。あの11発のミサイルは僕からのメッセージさ。お前らも自己責任が足りない、っていうね」(挨拶@よく解るけど、10番さん、結局それは私怨です。自暴自棄になって人を刺す輩と何ら変わりません)


 いろいろあるし、個人的にもいろいろやっている……お金になりそうもないことを。
 日本郵政の社長人事において、西川善文氏の再任に関して任命権のある総務大臣であった鳩山邦夫氏が実質罷免され、結局、西川氏が任命された。鳩山氏が再任について強く否定したことに対して、何人かの政治家が非難の声を上げたが、それがどういう意図であったかは様々だろう。単に、都議選や衆議院選の直前に波風立てるな、という意味だった人もいるだろうし、当然、日本郵政の社長が西川氏でないと困るという人もいたに違いない。西川氏が社長にならないと郵政民営化が滞るという発言があったが、何故、滞るのかの説明は一切なかった。仮に本当に滞るのだとして、そんなワンマンな組織に公共性の高い事業を任せておくのは危険ではあるまいか。不思議なことを言う人もいるものだ。
 経済面では日銀が景気は底を打ったという声明を出したせいなのか、それとも本当に落ちきって上昇に転じつつあるからなのかは分からないが、少し購買力が戻りつつあるようだ(仕事上のデータより)。しかし個人的趣味の観点からは底を這いずっているような感じは否めない。おもちゃやゲームジャンルはいつになく選別され、良いものは今まで通り、しかし少しでも劣るものは徹底的に売れないという状況が続いている。まあ、それが正常だとも言えるが。少なくとも地デジ移行やエコポイント制度で煽られて、熱に浮かされたように物を買うよりは正常だろう。
 そういえばこの国の空気に立ち向かうアニメ=『東のエデン』のテレビ放送が終わり、今冬の劇場版2作で完結することが明らかになった。おかげでまた今年観に行く予定の映画が増えた。
 映画といえば、今日、『ヱヴァンゲリオン新劇場版“破”』を観てきたが、いよいよTV版とは異なる流れになってきた。今回はTV版ほどキャラが陰気ではなく、また早期に成長を見せているため、より大衆向けな感じを受ける。まあその方が多くの人が軽い気持ちで共感できるだろうし、興行的にも正解だ。バルディエルの喪失感とゼルエルの絶望感は相変わらずだけどね。個人的には第4部“?”ラストで何がしかの形で強烈に落としてくれることを望む。ところでマリがラハルさんっぽく台詞まで被せてくるのは良かった。昭和生まれのオタクはこういう部分でひたすら楽しくなれる。


 最後に『痕』について。どうも不況を意識したのか、それとも単にそれほど売れないと判断したのか、製造数を絞ったらしく、一部で難民(手に入れられない人)が出てる模様。まあフィギュア付きでなければ程なく手に入るだろうけど。風鈴製作者? もちろん発表されて次の日には予約してたし、すでにコンプリートしたよ。