風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(4年目その207)

『理解しようとする欲望が知能を押し上げる』


 バンチコミックで『100兆の男』というものがありまして…。(挨拶)


 朝から雨。この時期にしてはとても蒸し暑く、夕方頃に気温がピークに(蒸し暑さもピークに)。雨は日没ごろには上がったものの、不快な気候だった。
 少し前に今年のノーベル物理学賞と科学賞を日本人研究者が受賞したという報道があったが、何やらマスコミに追い回されて、さぞかし煩わしいだろうな、と思った。ニュースなどで中継でインタビューされ、研究のことを話していても途中で強引に遮られて私生活のことを聞かれたりと、さぞかし不快なことも多かっただろう。あんな失礼なことをされたら、一般社会では二度と相手にされなくなるのが当たり前ではないか。マスコミはそういう意味でとても特殊で、特権意識に満ちているのだなと分析できる出来事だった。


 だいたい研究者の私生活など流布しても、誰にも益はない。知能の高い人の生活を真似れば頭が良くなるとか、不思議なことを信じる人でもいるのだろうか? あえて一般人と研究者の最大の違いを指摘するならば、理解しようとするエネルギーに圧倒的に差があることではなかろうか。