『有効な技術が必ずしも普及するわけではない』
温州蜜柑、一番乗り!(挨拶)
雨だったけれども、本降りではなく、細かな雨粒がサラリと降っていた。相変わらず気温は低く、とても涼しい。
CEATEC JAPAN 2008で発表された中でもDoCoMoの『セパレートケータイ』と、NHKとJEITAの『緊急地震速報受信端末』この2つが少し面白いかなと思った。
技術的には特に目新しくもない、想定の範囲内の産物だが、とうに存在すべきものであるにも関わらず、なかなか登場しなかったものという意味で興味を引かれた。実のところ、そういうものは数多く、ここ何年かで一般的になりつつあるものでは無線LANを利用した公共ネットワークシステムである。これは無線LANが登場した当時から提唱されていたネットワーク接続のシステムだったが、何故かいつまでたっても実用化されなかった。もちろんそこには通信速度や精度の問題もあっただろうが、やはり様々な理由から有線による通信に拘る人々や企業体の思惑もあっただろうし、一般利用者の常識がそういった技術を受け付けない可能性もあったと思う。
思うに無線LANによるネット通信は、DSやPSPの普及に伴って一般化された。では何故、携帯ゲーム機という媒体でそういう機能が速やかに受け入れられたかといえば、それは利用者のほとんどが子供、ないしは若い人々だったからだ。このことからも世の中の常識は若い人たちの中から書き換わっていくのだと認識できる。