風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その254+347)

『予期せぬ結果、というが、そんなものはこの世には存在しない。結果は始めた時点で確定しているのだから』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 『Wii』は早くも全世界で売り上げ100万台を越えたそうで。(挨拶)


 朝方は少し曇っていたが、昼間は晴れた模様。昨日と同じく、あまり寒くはなかった。
 なにやら千葉のある中学校で「オレンジリボンキャンペーン」と銘打って、イジメを撲滅する活動をしているらしい。その名の通り、オレンジのリボンをつけて、イジメを防ぐ意思を示して、虐められている生徒が助けを求めやすくするという趣旨らしい。
 その学校の生徒会が主導でやっているらしいが、まあもちろん、こんな方法でイジメは撲滅などできないだろう。そもそもイジメとは普段の表層上の生活に散見されるようなものではなく、本来は静かに陰湿に、無関係の者には目にすることのないような場所・時で行われているものだ。そして、ほとんどの場合、虐めている側も一人ではない。集団でやっているのである。
 この中学校でやっているような活動は、前提条件として、無情に人を虐める集団<無償で人を助ける集団、という図式があるように思う。どのように前向きに見積もっても、そんな条件は成り立たないだろう。また、このように学校内で露骨なことをすると、必ず絡んでくるのが内申点である。この活動がマスコミによって報道され、世間に認知されるにつれ、普段はイジメという面倒ごとから目を逸らしている教師も、率先して内申点の評価に、イジメの発見・解決という項目を用意するだろう。
 そうなると要領のいい生徒たちは必然的に“イジメっ子狩り”を行う。もちろん露骨にではなく、密やかにだ。多分、実際には大したことでなくとも、イジメである、とされてしまう場合も出てくるだろう。まさに“イジメ”である。


 この中学校の生徒会がどこまで考えてこういった活動をしているのかは知らないが、明らかに上辺だけの方策でしかない。――――ああ、ただし、イジメが原因で生徒が自殺しない、というための活動なら効果は充分だ。なにしろ学校をあげて、自殺をするな、と脅しをかけているのだ。これはつまり(結果的に)そういう活動なのである。