風鈴製作者 空、その底辺でボソリ…(その252+347)

『ごまかしを続ければ続けるほど、破滅の衝撃は大きくなる。そしていつまでも隠し通せる時代でもない』


 ※この日記は、風鈴製作者のそのときの気分によって内容が激変する可能性を孕んでいます。多趣味的人格(多重人格性とも言う)を認めない人にはきっと耐えられません。あしからず。


 驕れる者、久しからず……か?(挨拶)


 昨夜からの雲は抜けず、そのまま曇り。その分、放射が抑えられ、朝からさほど寒くなく、気温は横ばいで推移した。
 代々木アニメーション学院を運営している㈱代々木ライブ・アニメイション民事再生法を適用申請したらしい。まあ、要するに倒産したのである(詳細)。
 “代アニ”といえば、風鈴製作者の世代で少しでもオタクならば誰でも知っているのだが、しかし多分、世間的には胡散臭いところだと思われていただろう。何しろあの組織は就職率100%を謳っていたのだから。そんな明らかな誇大広告を信じるのは白痴くらいのものだ。
 もちろんそれなりにアニメーターやクリエイターを輩出してはいるのだが、もちろん就職率は100%ではない。そもそも何をもって“100%”なのか明らかでない上に、かつて友人が事務所に見学を申し出ただけで、キャラモノ(その当時は機動戦艦ナデシコだった)のアニメ+声優を起用したビデオガイダンスと各学部それぞれの詳細な資料の詰め合わせを、箱型のオリジナルボックスに入れて渡すようなことをしていたのだ。内容の製作及び印刷費用など、かなりのものであるに違いないにも関わらず、それら全て無料である。記事にもあるが、そんなことをしていれば、広告費で経営を圧迫するのは当たり前である。倒産は必然だったと言えるだろう。


 ちなみに、風鈴製作者の知る限り、一番酷いのは声優育成関連である。小中学校のように数十人を教室に入れ、講師が淡々と講義するだけで、一人一人朗読などさせて、それを評価することもしない。そんな授業らしい。おそらく、元々、才能ないしは技術のある人を捜し当てようとしていたのだろう。その他大勢はどうでもよかったのだ。――――だが、それが“育成”機関のすることではないのは明らかだ。
 出鱈目なことをしていれば相応の報いがある。これはその好例だ。